商品に採用する様々な色を通じて消費者にアピールし、売上げを伸ばす「カラーマーケティング」が注目されている。商品を手にとってもらうためには、消費者の五感に直接訴えかけることが重要となる。特に「国民性」や「時代の雰囲気」に配慮した色づかいは、ヒット商品を生み出すうえで不可欠なものとなりつつある。2006年~2007年のトレンドは「光」と「メタリック」となっている。時代の雰囲気に配慮した「色」とは異なるが、政治や経済など先行きの不透明感が強まる中、不安を取り除く意味あいから「光モノ」嗜好が高まっているといえる。メタリックは「鋭さ」や「近未来的」というイメージを消費者が抱いており、男女を問わず人気の色とされている。早稲田大学の斉藤美穂人間科学部長は、日本や米国など世界8ヶ国地域に住む約1千人を対象に色の好き嫌いを調査しており、その結果日本人は「白」を好むことが判明した。理由としては「清潔だから」が1番多くなっている。一方中国などアジアを除けば白は上位10位にも入っていないという結果もでている。色に関する国民性の違いは大きく、今後グローバルに事業展開する自動車や電機メーカーの商品開発や営業戦略に大きな影響を与えると思われる。(参考:日本産業新聞)(R.T)
各国・地域の色の好み | ||||||
日本 | 米国 | 中国 | 欧州 | |||
1位 | 白 | あざやかな青 | 1位 | あざやかな緑 | あざやかな青 | |
2位 | あざやかな青 |
茶 | 2位 | あざやかな青 | あざやかなオレンジ色など | |
3位 | あざやかな赤 | あざやかな赤 | 3位 | 白 | あざやかな黄色など |
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