値上げに歯止め掛からず

即席カップめん大手の日清食品が17年ぶりに値上げ（10～15円）に踏み切る（「カップヌードル」「チキンラーメン」といったブランドを対象に来年１月から実施）。小麦粉、パーム油、包装資材など原材料調達費が前年に比べ増加したのが値上げの理由となっている。特に、小麦粉は今年10月ごろには輸入価格がさらに上がる見通しで、小麦粉の大口需要家であるパン業界でも値上げを視野に入れている。

一方、外食レストラン大手のすかいらーくも値上げ（一律10円）を行う（ほぼ全商品を対象に今年９月6日から実施）。原材料費の上昇に加え、人件費負担が増加したことが値上げの理由となっている。

値上げの背景には、バイオ燃料の需要拡大や中国など新興国の経済成長で農産物価格が高騰していることがあるが、当面これら原料価格の低下が見込めないため各社は値上げを急いでいるといえる。（参考：日経新聞等）(Ｎ.Ｕ)