極度の飢餓状態にある人や糖尿病患者にとって、酢はかなり重要とされている。体内では、代謝によってできるATP(アデノシン三リン酸)が体を動かしたり体温を維持したりするエネルギー源となっているが、ATPを生み出すには瞬発系の運動ではブドウ糖を、持久系の運動だと脂肪酸やケトン体を主に使うことが知られている。マウス実験より、酢酸を代謝できないマウスだけが絶食状態のときに著しく体温と持久力が低くなることから、東大・酒井教授はブドウ糖の吸収、利用が極端に低い糖尿病患者に、血糖値を上げないエネルギー源として酢が有効ではとの見解を示している。 (参考:朝日新聞)(M.Y)
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