白内障は、米国だけでなく全世界的にも視力損失や失明の主原因となっている。目の健康と安全を守るボランティア組織「Prevent Blindness America(PBA)」によれば、40歳以上の米国人2,200万人以上が白内障に罹患しているとされている(米国では白内障の外来、入院患者、処方薬に対する直接医療費として毎年約68億ドル(約7,345億円)が費やされている)。
PBAでは毎年8月を白内障啓蒙月間としているが、2010年までに3,010万人以上の米国人が罹患すると予測。白内障は、緑内障、黄斑変性、糖尿病網膜症以上に最も一般的な加齢性の眼疾患であり、古い細胞の蓄積が原因で生じる。眼の水晶体が濁り、霧視や複視、強い光に敏感、光が暗いと感じるなどの症状が見られ、眼に顕著な乳白色や黄色の斑点を認めることもある。白内障手術の成功率は95%と高く、米国では最も多い手術で年間300万人が受けている。
PBA・Hugh R. Parry氏は「大多数の人は一生のうちどこかの時点で白内障を経験する。予防のために何ができるかを理解することが重要」と見解。白内障の大きな危険因子は年齢だが、それ以外に考えられる危険因子として以下のものが挙げられる。
・強い熱や紫外線への長時間曝露
・糖尿病などの特定の疾患
・眼の炎症
・遺伝
・長期のステロイド使用
・眼の損傷や疾患
・喫煙
・母親の風疹など出産前の因子 (参考:Prevent Blindness America(PBA))(M.Y)
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