最近、身の周りで、納豆の話題が多い。
納豆菌を利用したベンチャービジネスのお手伝いをしている関係で、先日、TV番組の制作会社から納豆をテーマにした番組で取り上げたいと電話があった。
担当者が、二股騒動で有名になった料理研究家の書いた【ナットウーマン】というダイエット本が売れていることも教えてくれた。
スキャンダラスな話題の主と著作本、ダイエット ・・・ ブームにはマスコミの仕掛けもあるらしい。
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以来、納豆のことが気になって、経済紙を見ていたら、ミツカン酢の前期決算の発表。
前年度に納豆事業が235億円(前期比11%増)となり、創業200年で始めて、主力の食酢事業(220億円)を上回ったという。
同社の納豆事業は1997年から、・・・15年で200億円事業! モノが売れない時代のシンデレラストーリーである。
金のつぶ、なっとういち、くめ。
売場で見かける主力品のことごとくがミツカン酢のブランド。
ミツカン酢の納豆事業のサクセスストーリーは、こちら(↓)で詳しく。
http://www.president.co.jp/pre/backnumber/2009/20090504/10540/10547/
http://www.insightnow.jp/article/951
今年1月に新発売された 『金のつぶ、パキッ!とたれ とろっ豆』 はフタを切り離し、容器に向けて中央から折ると、たれが納豆にかかる仕組みで手を汚さないのがベネフィット。
ねばり・ニオイとともに納豆の3大ネックとされる手に汚れが付かない点を提案した新商品である。
納豆初心者が多い西日本から発売し、中日本(3月)、東日本(4月)にエリア拡大した経緯は、逆転の発想。
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さて、スーパーで早速、金のつぶの新製品を買って帰って試してみた。
確かに手が汚れなくて便利である。 が・・・・
我が家は関西(大阪)でありながら、納豆のヘビーユーザーファミリーである。
3人の育ち盛りがおり、毎朝、大鉢に2~3パック分が、ど~んと盛られてテーブルに置かれるが、
忙しい朝に手が汚れるのも何のその、そんなこと気にしていたら毎日出せないわっ! と家内に一笑に付された。
それよりも、ネバネバが指や服に付くのがイヤなので、大根おろし入りの納豆パックの方がいい!
とのご託宣。(※)
すでに一部のスーパー(大阪)では、大根おろし付きの納豆パックが売られていて、夕方に行くと、価格がやや高めなのに、陳列棚がそこだけカラッポということが多いらしい。
(他の納豆パックは普通に売れ残っている)
納豆業界では、もう、次の戦いが始まっているようだ。
※大根おろしに豊富に含まれるジアスターゼ(酵素)で切られてネバネバがなくなり食べやすくなる
納豆特有のニオイも軽減されるようだ